日記

この街はぼくのもの

11月3週目

全ては曖昧な記憶頼りである。12月はもう少し書けたらいいなと思っているけれど悲しいくらい心が動くようなことがない。職場と自宅の往復だけの日々にドラマはあるまい。

 

11/12

朝から撮影。汐留まで行った。汐留のことはあまり知らないので怖かった。浜離宮とかいうクソデカ公園を練り歩いた。とても晴れていてその日の指定服が薄着だったので助かった。でこぼこの道から空を見上げたら電通の本社が堂々と聳え立っていた。同じ東京なのに世界が違うとつくづく痛感した。休憩でカメラマンとスタッフとご飯を食べた。会社のお金で食べる焼肉は美味しい。46Fから見える景色はあまりにも壮大で感動した。高いところが好きである。そのあと赤羽橋まで歩いて東京タワーにのぼった。一番上から下を見るより真ん中くらいからてっぺんを見るのが好きである。東京タワーのこと、一番好きな塔だと思っている。カレーうどんを食べた。

 

11/13

代々木公園で仕事。お日柄も良く…とはいかなかった。途中から雨が降っていて真っ暗になってしまった。公園の中の屋根がある場所でパーティーをして盛り上がっている外国人がいた。落ち葉が凄かった。虫とぶつかったりもした。終わったらラーメンを食べた。

 

11/14

仕事。最近一生仕事している。ありがたいことではあるがそろそろ体力に限界が…否、他人と接することに対するストレスがカンストしそうである。仕事は楽しかった。多分。あんまり覚えてない。帰りは確かまぜそばを食べた。次の日がアルバイトだと思うと鬱が爆発しそうだった。

 

11/15

アルバイト。記憶があまりない。行くまでが億劫なだけなので行ってしまえば割と楽しいのが救いである。確か雲呑を食べた。ワンタンを雲呑と書くのはとても美しいしピッタリだと思う。

 

11/16

アルバイト。記憶があまりない。あ、そういえばクレームが来ていたのだけどなんとかスマートに解決出来たので嬉しかった。期待していなかったことが起きると人間の心臓はびっくりするものである。昔実家の馬鹿みたいに広い庭の隅っこに苺を植えて苺が実ったのを見た時の嬉しさに似ている。本当に嬉しいこと、本当に悲しいこと、そういうのは他人に言わない。言ってしまった途端それを俯瞰で見てしまう自分を知っているからだ。そういえば上司に「最近髪染めてないんですか?」と聞かれたのだけどいつも明るいわけじやないのになんでそんなことを聞くんだ…と気になった。白髪が増えすぎているのかもしれない。最近ストレスは全て白髪になっている気がする。多分カレーうどんを食べた。

 

11/17

仕事。理由は割愛するが自分でも引くほど大号泣した。泣いて迷惑をかけるような仕事では無いから安心して欲しいのだが、ただ悲しいというわけでもなく感動したからというわけでもなく「切ない」が正しかったと思う。好きだったものがなくなる、壊れる切なさ。そしてただひたむきに続いているものが蔑ろにされがちな現実。あの頃に戻りたい、とはやはり思う。もう二度と戻ることが出来ないからそう思うのかもしれない。夕方にカレーうどんを食べた。

 

11/18

仕事。渋谷。相変わらず汚ねえ街だなと思った。特に感情の起伏はなかった。昨日のような感情がどデカく動くのには様々な条件が必要なのかもしれない。金曜日の渋谷は賑わっていて馬鹿みたいに煩かった。仕事の前にカレーうどんを食べた。

 

うどん札が貯まって仕方がない。